仏壇は何のために置くのか?仏具や花の飾り方・歴史や意味など仏壇に関するミニ知識を紹介

当サイトでは仏具や花の飾り方・歴史や意味など仏壇に関するミニ知識を紹介しています。
初めて購入する場合にもきっと役に立つでしょう。
そもそも何のために置くのか、という疑問を持っている人にも参考になるかもしれません。
また部屋のどこへ置くのが正解なのか、という良くある疑問にもお答えしています。
長持ちさせられる、最適な場所を見つけるのに役立つはずです。
飾り方は悩みどころかも知れませんが、各宗派によって異なるのが特徴です。

仏壇は何のために置くのか?仏具や花の飾り方・歴史や意味など仏壇に関するミニ知識を紹介

初めて仏壇を管理することになったけれど何故置くのか悩んでいるという人もいるのではないでしょうか。
仏壇は寺院を小型化したもので、御内仏と呼ぶこともあります。
仏具の基本は香炉や花立、それに火立です。
花は仏壇に向かう人から、よく見えるように飾るのがポイントとなります。
仏壇が家に置くようになったのは、西暦686年の天武天皇の詔が起源といわれています。
一般の庶民が家でお祀りするようになったのは江戸時代からです。

そもそも仏壇とはどのようなものなのか?

仏壇とは簡単に言えばお寺が家の中にあるようなものともいえ、本来の意味は仏具や仏像を飾り仏様を祀る台のことです。
家庭の仏壇は、厨子と一体化して箱型にされた小型の寺院の内陣のようなもの。
中心に安置されているのはご本尊様で、お仏壇とはご本尊様をお祀りするお家と考えるとわかりやすいです。
しかし、このようないつでも手を合わせることができる寺のミニチュア版以外の意味合いもあると考えられています。
それは先祖への感謝や敬いだったり、その後いまある家族の絆だったり。
亡き家族のお位牌を祀り供養をし対話する場の神聖な象徴として、知られている今日この頃です。
心の拠り所している人たちも少なくなく、それは子供たち世代への優しい心のはぐくみにもつながるというとらえ方もあります。
核家族化により、肉親の死を身近に感じることが少なくなってきている現代の子供たちです。
おのずと命の尊さやありがたさ・先祖への敬意の念も希薄になっている現状において、言い尽くせない重要な役割を果たしてもいるのです。

仏壇を祀るようになったのはいつ頃から?

仏教であると仏壇にお参りすることがあります。
ですが仏教と一緒に伝わったわけではありません。
宗教の発祥地はインドなのですが、インドには日本のように仏壇はなくお参りをする習慣がないためです。
日本では今のような形でないものの、すでに古墳時代から素朴な魂棚というものがありました。
この魂棚には供物や季節のお花を捧げ、先祖の霊を慰めており、その後鎌倉時代になって位牌が宋の国から日本に伝わり室町時代には仏壇で祀るようになっています。
歴史的には江戸時代に普及をしたのですが、これはキリシタン禁制を徹底する目的であり、すべての人が何かしらの寺に属さなくてはならないとしました。
寺院の檀家となることで今の戸籍簿に該当する宗門人別帳に記載され、キリスト教でないという証拠にもなりました。
明治大正時代では精巧な彫刻が施されるようになり技術の高いものが多くなりましたが、昭和になると洋風化によって少しずつシンプルになっていき、今では大変コンパクトな仏壇になっています。

庶民の間で仏壇が広まったのは江戸時代といわれている

仏壇の起源や広まりには諸説がありますが、仏壇の元になる形が朝鮮半島から仏教徒一緒に日本に伝わったのは600年代です。
祖先の官位を記録した板や経典などを納める「龕室(がんしつ)」がそれにあたります。
龕室を元に700年ごろに日本でも天武天皇の命で法隆寺に玉虫厨子が作られ、釈迦三尊像が納められました。
これが仏壇のルーツとも言えますが、当時は貴族や役人など一部の人たちだけのもので、その後は仏教信者などの間にも広まりました。
室町時代になると「書院造り」という住宅形式ができて床の間が設けら、そこに仏具や仏画が飾られるようになりました。
そして庶民にまで広がったのは江戸時代ごろで、小さな厨子や茶箪笥の中に段を作って位牌を設置して拝むことが定着していきます。
お寺の檀家になるとその所有者が祖先の祭祀を主宰することが法律で定められているので、お墓だけでなく仏壇や位牌などの祭具も檀家となった人が守っていくことになります。

なぜ人が亡くなると仏壇を置くのか

人が亡くなるとなぜ仏壇を置くのか意味が知りたいと考えている人も少なくないかもしれませんが、基本的にはいつでも故人と向き合うことができる環境を用意することがメインの考え方になってくるはずです。
仏壇を自宅に用意しておくことができれば、毎日のようにお線香などをあげることができますから、しっかりと故人のことを忘れずに生活することができます。
お墓も用意することになりますが、お墓の場合は自宅の近くに存在しないケースもありますから、頻繁にお線香などをやりに行くことはできないかもしれないです。
仏壇を用意することができれば、気持ちでつながっていることができますから、お墓参りなどができないような場合でも故人を供養することができます。
当然ながら購入するにはかなりの出費が必要になってきますし、置き場所などの確保が難しいようなこともあるので、最近では購入をしないようなケースも増えているはずです。
しかしいつでも故人と向き合うことができるのであれば、前向きに生きていくことができるので、仏壇があれば心を安らかにすることができるかもしれません。

仏壇はいつまでに用意すべき?目安は四十九日の忌明け

葬儀が終わると次第に心が落ち着いてきますが、やるべきことがたくさんあり余裕がないことが多いです。ですが考えなくてはならないことの一つに仏壇の購入があり、家にない場合は新たに購入をしなくてはなりません。 仏壇は四十九日である忌明けまでには購入をします。とはいえ、家と同じように一度購入するとなかなか新しいものに変えることはできず、一生使用していくようになります。そのため慎重に選ばなくてはならず、1週間から2週間ほどかけてお店選びをし、2から3店舗ほどを見て決めるようになります。初七日を過ぎた時期に店舗を探し、23日目までにお店の絞り込みと予算の決定、設置場所の確保を行います。設置場所においてはあらかじめ寸法を測っておくと大変便利であり、仏壇を選ぶ際に戸惑うことはありません。 仏壇は高価なものであり、不具合があった場合は修理を依頼することがあります。お店を決める場合は信頼度が高くアフターフォローが整っているところを選ぶようにしましょう。

仏壇には色々な大きさがある?適切なサイズの選び方

仏壇を購入する際にはどのくらいの寸法のものを選べば良いか迷うという人もいるのではないでしょうか。仏壇には大きく分けて2つのタイプがあり、その1つである上置きタイプは比較的小型サイズとなっています。幅はおよそ30センチから50センチ、高さは30センチから65センチ程度のものが多いです。タンスや棚の上において使用するのに適した大きさとなっています。台付タイプは上置きと比較すると大きなサイズで幅は44センチから65センチ、高さは110センチから158センチほどにもなるものが多いです。仏壇に台が付いているので、直に床に置いて使用することができます。これらのような仏壇を選ぶ際には、設置したい場所の空間を確認して決めるのがおすすめです。高さや幅、奥行きをメジャーなどで測って置くと良いでしょう。ただし置き場所にピッタリのサイズだと、使いにくくなる可能性があるため空間に余裕を持って設置するのがおすすめです。

仏壇の種類は「金仏壇」と「唐木仏壇」がある

初めて木地仏壇を購入するため種類がよく分からないという人もいるのではないでしょうか。現代では様々なタイプの製品がありますが、中でも代表的なものとして金仏壇と唐木仏壇という2つの種類のがあります。金仏壇は白木に漆を塗り、金箔や金粉などを使って装飾をしているのが特徴です。浄土真宗で用いられることが多いですが、その他の宗派でも選ぶことはできます。彫刻や蒔絵などの伝統的技術が光り、漆のツヤと金の装飾が豪華な印象です。唐木仏壇は銘木の木目が人目を引く丈夫な製品です。唐木とは熱帯地方で採れる銘木で、その代表には紫檀や黒檀といったものがあります。輸入される銘木以外に、日本で採れる屋久杉やケヤキなどの木を使った製品もあります。銘木を使用するのが伝統的な製品ですが、安価なタイプでは白木を塗装していたり木目シートを貼っていたりすることもあるため注意が必要です。このタイプの製品は宗派の決まりはなく、様々な宗派で用いられています。

豪華な仏壇を用意したいならば「金仏壇」がおすすめ

仏壇にもさまざまな種類がありますが、基本的に木材や漆・金箔などの使用されている材料の品質がよいものや、彫刻がすぐれているものほど販売されるときの価格は高額となります。したがってかならずしも見た目の豪華さが価格の基準になるわけではありません。見た目からいえば地味なイメージの強い唐木仏壇も、木目の美しさがきわだつ品質の高いものであれば、相応の金額になるものといえます。逆に安価であっても意外にも豪華な見た目の仏壇を手に入れることができるチャンスがあることも事実です。その意味では豪華さを追求したい場合には金仏壇などが最適といえるでしょう。これは内部を金箔で荘厳したものであり、宗派でいえば浄土真宗の檀家に好まれる傾向があります。金色は仏様がいらっしゃる浄土のきらびやかさを写し取ったものといわれていますので、禅宗のように質素を重んじる宗派でなければ、他の宗派であっても使用することは可能です。特に使用されている金の純度が低いものであれば安価に入手できることがあります。

仏壇や位牌などを用意したら開眼供養を行う

開眼供養とは、仏壇や位牌などを新しく購入した時に、僧侶を招いて読経してもらう儀式のことです。御魂入れや開眼法要、入魂式など様々な名称で呼ばれますが、内容は同じです。タイミングとしては、四十九日法要や一周忌法要、引っ越しなどの際に行われることもあります。 この法要は魂を込めるための儀式で、仏壇ではなく中に収められているご本尊や位牌に対して行われます。由来は、製作の最後に眼を書き入れて完成とする仏像の製作過程にあります。この眼を書き込むことを「開眼」と呼び、開眼することで魂が入り霊験を得るとされています。つまり、開眼供養を行うことで、ただの物品であったご本尊や位牌に魂が込められることになります。 似たような儀式に仏壇開きもありますが、こちらは対象が仏壇になります。仏壇開きを行えば、家庭の中にお寺が開かれるのと同等の意味を持たせられます。そのため仏壇を設置する場所で行う必要があり、僧侶の方を呼ばなくてはなりません。

仏壇に関する情報サイト
仏壇に関するミニ知識

当サイトでは仏具や花の飾り方・歴史や意味など仏壇に関するミニ知識を紹介しています。初めて購入する場合にもきっと役に立つでしょう。そもそも何のために置くのか、という疑問を持っている人にも参考になるかもしれません。また部屋のどこへ置くのが正解なのか、という良くある疑問にもお答えしています。長持ちさせられる、最適な場所を見つけるのに役立つはずです。飾り方は悩みどころかも知れませんが、各宗派によって異なるのが特徴です。

Search